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SnowActionスノーアクション誌は、読者に対して新たな選択肢を提示すべく、15年にわたって独自に“ジャパウ”の特集を組んで紹介してきました。ですから、オールマウンテン・スキーヤーのKenji Boekholt氏が2016年に青森スプリングを訪れた際、私たちはとてもワクワクしていました。
1625mの岩木山が私たちの前に聳えていて、青森スプリングはその裾野に位置しています。5基のリフトによって、初心者から上級者まで、各々のレベルに応じたコースにアクセスすることが出来ます。スキー場では最大約545mの標高差を滑降出来ますが、頂上を目指したければ、さらに700m登れると山頂に達します。ロックウッド・ホテル&スパはスキー場の基部、ゴンドラ乗り場からわずか50mの場所にあります。ホテルは洋風基調ですが、日本のテイストも織り込まれていて、周辺エリアを知り尽くしたスタッフが温かく迎え入れてくれます。
将来に向けたビッグ・プラン
青森スプリングは、既にオリンピック規格のハーフパイプに着手していて、Xゲーム準拠のスロープスタイルのコースも設営されることになっています。さらには、アスリートたちのトレーニング施設も併せて国内最大級のスロープスタイル・コースも建設する予定です。青森スプリングは、日本国内におけるハーフパイプとスロープスタイルのホームグラウンドとなるべく準備を整えているところです。
私たちはゴンドラ終点から岩木山の頂上を目指すつもりでいましたが、悪天に阻まれてしまったので、大斜面の周辺にある無数のフェースやボールを滑りました。
ワイルドなバックカントリーの地
急斜面を形成する荒々しい尾根、フレッシュなパウダーを溜め込む深いポケットを擁する森、雪のモンスターが点在する吹きさらしのフェースなど、リゾート周辺の地形は変化に富んでいます。ある日、ちょうどホテルに戻ろうとしたその時、雲が切れると眼前に海岸線が現れ、素晴らしいサンセットクルージングを楽しむことが出来ました。
今回の青森の旅とライディングは、私にとって夢のような経験になりました。それは、ただ単にスキーが素晴らしかったというだけでなく、そこにいる人たちが私たちや自然に対して深い敬意を払っていることが分かったからです。滞在中に出会った全ての人たちに感謝しています。私はディープな斜面を求めって、またここに戻ってきます。
(話:Kenji Boekholt、写真:Dan Power)